いけばなの三代流派に、池坊・小原流・草月流があります。流派ごとの特徴が語られるときに、草月流は、比較的自由で、アートよりな流派だと紹介されることも多いです。
クリエイティブなことをを好意的にとらえらる一方、「自由だと、どういけたらいいのかわからない!」と心配されるかたも多いかと思います。
「美術得意でもなかったけれど、アートぽい草月で大丈夫?」そんな疑問にお答えします!
草月は、花と語りつついける
実のことろ「アートなセンスに自信がないけれど大丈夫?」という心配は、あまりいらないかと思います。というのは草月流では「花と語りつついける」ということを大事にしています。花木の形や色、器の形や色、周囲の雰囲気などで、そのお花に合った生け方をさぐっていきます。個人のセンスだけでなく、お花や枝の美しさがまずあって、作品が生まれます。
1から創造する、アートより簡単!?
1から自分で創造することの多いアートの世界とは、また違っています。素材があって、作品があります。どちらかというと、お料理の世界に通じるところがあるかと思います。お料理も、新鮮なで豊かな食材を使うことがとても大事ですよね。お花もまずは、素材を探しがとても大事。
ですので、学生時代美術が特に得意ではない、心置きなく取り組んでいただければと思います。手先が器用ではないかたも、すごく細かい作業ばかりでもありませんので丁寧に取り組んでいただければ大丈夫。
花が好きな人に! 癒しの時間を
たとえば料理が得意になることの条件は、いろいろあるかと思いますが、まずは食べることが好きで、いろいろ美味しいものを食べることだと思います。「食いしん坊」であることが、まずは大事!
ですのでいけばなも、お花が大好きな人であれば、どんどん上達していきます。自然・美術・工芸品など、美しいものを楽しむことが、さらなる上達につながっていきます。
素材の美しさを最大限に!草月流
古来より決まった形ですと、その素材の美しさを最大限にいけることが難しいことも。草月流では、基本形を終えた後は、自由に生ける部分が大きいですので、一人一人個性・センス・で、「このお花のどこが美しいのか」を考えていただき、花のもつ美しさを最大限に生かしてお花を生けられます。
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